家族会議

久しぶりに実家で家族が集まった。
私達家族と、弟家族、そして父と祖母。
私の現状報告をLINEやメールでしかしてなかったので、今日集まってもらった。

ごめんね、私こんな時も事後報告やねんね。
いつも全部決めてからで、相談ちゃうんよね。
先週告知されてから数日で、神業のように色んな事が決まった事。まさかの治療法を紹介して貰い、これを信じてやってくと決めた事を報告する。

『 それはすごい治療法やな。かなりの確率で望みはあるな。よし、家族全員で出来る事を頑張るぞ。由美は運のいい子やから必ず助かる！』
黙って聞いていた父が、そう言ってくれた。

《 由美がいなくなる世界はパパには考えられない。治療にどれだけお金がかかってもいい。家も売ったらいい。パパに今何が出来るかと思うと、本当におまえと変わってやりたい。》
先日のメールでのやり取りは、本当に辛かった。

『 俺な、姉ちゃんは大丈夫やと思う。何でとかわからんけどな、でも姉ちゃんは大丈夫やと思うねん。』
弟がポツリと言う。うん、そやで。
姉ちゃんは必ず元気になる、生きるよ。

『 私も大丈夫やと思ってます。いっぱいせなあかん事あるし。お姉ちゃんは死なないよ。大丈夫。』
義妹も、淡々とそう言ってくれた。

家族って、有り難いね。感謝やわ。
私達はいつも何かあったら集合して一緒に食事をする。
何があろうがどんな時だろうが《 同じ釜の飯を食う 》事をずっと続けてきたよね。
うちの家族の絆は、人一倍強いと思ってる。

亡き母にも報告する。

『 ママ、そう言う事やねん。私ね、生きる覚悟をしたから大丈夫やわ。だから、見守ってて欲しいのよ。
ママさ、私の顔見たら、いつも言うてた事あったやん？
私まだその課題が残ってるから。それクリアするまでは生きなあかんの。だから、守ってよ。』

【 由美、あんたを美人に産んでやる事は出来なかったけどね、女性の美しさはね、そんな事じゃないねんよ。心が素敵な女性になりなさい。それが必ず表情に出てくる年齢がくる。その時が一番綺麗でありなさい。そしてね、格好良いって言われる生き方をしなさい。】

この課題。クリアするからね！ ママ見ててよ！