摘芯
今朝、ベランダで水やりをしていてね。
ふと亡き母の言葉を思い出した。
『 由美、新芽が3つ程出たら【 摘心 】しなくちゃ。
ひょろひょろと上に伸びるだけのひ弱な株になるよ。
摘芯をきちんとしたら、脇芽が出てしっかりとした株に
なるから。可哀想言うてないで、株がまだ小さいうちに
思い切って剪定しないとダメ。』
今朝は夏野菜の剪定をしながら、無心に水やりをした。
先日、父の植えたゴーヤ、キュウリに茄子、トマト…
株を大きく、脇芽をたくさん出すために、せっかく伸び
てる芽を摘む。ぐんぐん伸びてる芽を、思い切って。
昔、これが出来なくてね。可哀想で(笑)
せっかく出た芽を摘む事が出来ずに、眺めてた(笑)
摘芯のタイミングを逃してしまって。
そしたらね、細いひょろひょろの株にしか育たなくて。
必然的に、育った野菜も数が少なくて、ひ弱な果実しか
作る事が出来なかった。
…これってね、会社の組織づくりにも似てるんだよね。
っていうか、きっと同じなんだよね。
私が独立して、若干ながらスタッフにお給料を出す事に
なった時、母がよく言っていたこの言葉が身にしみた。
【 摘芯 】大きな株に育てるために。土台となる基礎を
大きく、しっかりとした強い株に育てる為に大切な事。
植物からは多くの事を学ぶ。
種を撒く。芽が出たら、数本残して後は間引く。
水のやり過ぎもダメ。肥料や栄養のやり過ぎもだめ。
その時期、量も含めて、丁度良い加減が大切。
甘くて美味しい味にするには、その加減をどうするか。
いつもね、小さな家庭菜園のプランターを見ながらね。
母の言葉を思い出すの。
『 由美ね、優しいのと甘いのとは違う。本当の優しさ
をあなたはもっと学ぶべき。由美は甘いだけで、厳しさ
と強さをもっと身につけないとね。』
でもね、最近少し出来るようになったよ。
嫌われたくないとか、こんな事言ったらどう思われるか
とかね。
自分の保身よりも、相手にとって必要な事。
相手に過度な期待をして、そうでなかった時に落胆する
そんな独りよがりな事が、今はもうなくなったかな。
そしたら、心で、ハートで繋がれるようになったから。
縦ではなく、横の強い繋がりが出来るようになった。
とは言いながらも。
う〜〜ん(笑)……本当に難しいね。
まだまだ勉強。これからも。
この先もずっと……。
〜〜【 摘芯 】てきしん 〜〜
剪定の一種で、樹の新梢の先端や、茎の先端の芽(頂芽)を摘むこと。
必要以上に伸びるのを止め、わき芽の発生や開花、結実を促すため、あるいは形を整えるために行う。
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