余命を生きる

今朝、雨がしとしと降る中、京都へ。
母のお墓詣りに行ってきました。
お彼岸も行けず、先日の母の誕生日も過ぎてしまい。
ずっと気になってたのね。

母はいつも私の胸の中にいるのだけどね。
やはり手を合わせる場所と、その為の時間が欲しい。
ここに来るとホッとするの。気の流れが違うの。
小さい頃から来てる神社。いつもの境内に上がる階段。
春の桜も、秋の紅葉も素敵だけど、この時期も素敵ね。
この神社の裏にお墓があります。
京都の街を見渡せる場所に。

ママ、久しぶりね。なかなか来れなくてごめんね。
元気してる？ あれ（笑）元気してるは、おかしいね。
見てママ、私ね、元気そうでしょ？
先日も4回目のカテーテル治療受けて来たよ。
少しずつだけど、良くなってるよ。大丈夫よ。

ママ見て。
昨日ね、友達のブティックで洋服を買ったの。
素敵でしょ？ こんな洋服、ママ好きでしょ？
色々ね、あれもこれも着てみたの。楽しかったよ。
きっとママ好みだから、見て欲しくて着て来たの。

最近ね、綺麗にするのが楽しいの。
お洒落したり、お化粧ちゃんとしたり。
ママがいつも言ってた事、本当だなぁと思うのよ。
『 由美、いつも身綺麗にしていなさい。そしたら全てが上手くいく。家庭も仕事も。』

ホンマよね。いつも後回しにしてきたけど、やっとその意味がわかってきたよ。

ねぇ、ママ。今日で半年やのよ。
『 余命半年 』って言われてからちょうど今日で半年。
私ね、どうやら今日から余命を生きるの。
すごくない？ 私が今ここに居るの、すごくない？
お墓詣りに来れてる事自体も、すごくない？

そして明日から少しずつ、寿命に向かって生きてくの。
せっかく助けてもらったこの命を、ちゃんと生きてく。
だからママ、私を守って欲しいねんよ。

あぁ、もう充分。精一杯生きた。楽しかった！
って、言えるその日まで。
私を全力で守って欲しい。