yumi-fields

日々感じること。心のままに。 私の病気の事、仕事やプライベート、心の中の事をありのままに。

丁寧な暮らし


今朝、ご近所さんから『 カサブランカ 』を頂いた。
たくさん咲いてるなぁって、お庭を眺めてたのバレたかな(笑)とても立派なのよ。良い香りがする。
それを玄関と仕事部屋に飾って、しばらく眺めてたの。



母がとても好きだった花なのね。『 カサブランカ
綺麗だなぁって見てたら、亡き母の言葉がまたたくさん思い出された。
実家はいつも何かしらの花が活けられてたし、ベランダにも季節の花がいつも咲いてた。
家の中に季節感がいつもあるって、小さい頃からそれが普通で、当たり前の光景だった。



『 ねぇ由美、もっと毎日の生活を愉しみなさい。貴女はいつもバタバタと仕事ばかりしてる。もっと、毎日を丁寧に暮らしなさい。外ばかりでなく、内も大切にしなさい。』



私もね、フラワーアレンジの資格も取ったりね(笑)
テーブルコーディネイトの仕事もしてた事もあるしね、おしゃれに生活してたのよ。雑誌にも載せてもらえる位だったのに。
母に言わせたら、そんな事じゃないみたい(笑)



『 毎日自分と向き合う時間をつくりなさい。美味しいお茶を入れて、ホッとする時間を持ちなさい。今日という日はもう一生かえって来ない。もっと一日一日を丁寧に過ごしなさい。』


母は日曜にはいつも、朝から大音量でクラッシックを聴いて、美味しい朝食をつくり、コーヒーをたてた。
もちろん食器にもこだわって、ファブリックは全て自分の手作りだったしね。
とても優しい穏やかな時間が流れていた。
母はいつも何でもない毎日を丁寧に暮らしてたよね。



夜は夜景を見ながら、ジャズが流れて、お酒も愉しんでた。おつまみだって、美味しいのを綺麗な器に盛り付けてね。とにかくなんでも、母のこだわりがあった。



毎日家庭菜園の野菜を収穫して食べてたよね。
ベランダからの母の声がまだ耳に残ってる。

『 今日はおナスが2本、シシトウが4個、ミニトマトが8個、ゴーヤは出来過ぎて食べきれない。』



〜 天国の母へ 〜

あのね私もね、ママの子なんだから、料理だって何だってやれば出来ると思う。
でもね、私には心の余裕がその時には無かったの。
20代も30代もがむしゃらに働いてきたからね。
うんうんわかってる!っていつも言ってたけど。
心の中では私もそんな生活したいって叫んでた。


私ね、ママが死んでから分かる事が多い。
何で生きてる時に素直になれなかったんだろう。
何で病気にならないと自分と向き合う事が出来なかったんだろう。
今になってやっとママの言ってた事がわかるのね。
今まで当たり前で何も感じなかったのに。


日常の全てに感謝する。
朝起きて、子供に行ってらっしゃいって言う事も。
雨が降って虹が出る事も。
洗濯物がよく乾いて お日様のの匂いがする事も。
美味しいご飯が作れた事にも。
何でもない事がこんなに愛おしいんだなって。
病気になって初めて気付いたのよ。



そうだあのね、ママの形見の何万もする器にね、98円の納豆をガーガー混ぜていつも食べてるねんよ(笑)

ママの大切にしてたクリスタルグラスに、ポンジュース入れて飲んでるねんよ(笑)

ママ見えてるよね(笑)
私はね、この感じも大好きなんよ。

これからね、毎日を丁寧に大切に、私らしく愉しく暮らすから。そこから見ててね。