正直な気持ち

三連休最終日。今日は一日仕事だった。
帰り道、見上げるとお月様が大きく輝いてて綺麗でね。
家に着くまでずっと前方にお月様があって。
お月様を追いかける感じで、ずっと一緒に帰ってきた。

神さま、今日も一日ありがとうございます。
心が上がったり下がったりしてる時は、目の前に仕事が
ある事に、心から感謝する。無心でいられるから。

先週はね、本当に楽しかったの。
ウキウキする仕事ばっかりだったし、大好きな人や親友
達ばかりに会ってたから。
毎日お腹抱えて。シワが増える位に笑ってたのに。
心にずっと、つっかえてた事。目を閉じて避けてた事。

由美さんが病気になって、なんかホッとしてる。
あれだけポジティブで、いつも笑顔で元気なのに。
由美さんでも、病気になるんだなぁと思って。
不謹慎かもしれないけど。なんかちょっと嬉しい。
何て言ったらいいのか。でも、正直な気持ち。
ごめんなさい……。

由美さん、いつも明るくて悩みなんてなさそうで。
仕事バリバリしてて。好きな事して楽しそうで。
優しい旦那さんなんでしょ？
子供さんも良い子なんでしょ？
羨ましかった。ちょっと嫉妬もしてた。

私が何を相談しても、いつも由美さんは笑顔で、大丈夫って言う。
必ず大丈夫だからって言う。
そんな由美さんが大好きで。でも大嫌いだった。
いつも会いたくなって。でも会いたくなかった。

いつも元気な由美さんが疎ましかった。
だから、そんな由美さんが病気になってしまって。
なぜか、ホッとしてる自分がいる。
由美さんみたいな考え方してて、信心してても
病気になるんだって思って。
正直な気持ち。なんかホッとしたんです。

もう十年来のお客様の言葉。
私、どんな顔して聞いてたんだろう。
黙って聞いてる間、腹も立たなければ涙も出なかった。
でも私、どんな顔してたんだろう。

なんかね、不思議な感覚でね。
ものすごい正直なものを見せてもらった気がしたのよ。
ただ。ただね。目の前で言われた時にね、心がとても
とても深いところで疲れてしまったのも確かで。

何も言わず、ただ話を聞いてたの。
時間が止まったような感覚だった。
何度も何度も、言われた言葉を思い返してたの。
私は何を言われたんだろうってね。

変なんだけど、悲しいとか悔しいとかじゃないの。
でも、ただただ『 正直な気持ち 』を見た気がして。