プライド - yumi-fields

『由美ちゃんてプライドが高くないから、一緒に居てて楽やわ。』

今日、話の流れでそう言われた時に、ふと思った。
そうなんだ。私は側からはそんな風に見られてるのね。
でも私は、プライドが人一倍高いと思ってる（笑）

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そう言えば若い頃、こんな事があった。
会社の研修で、お客様からのクレームの対処法をしていた時の事。

『私は悪くない。間違ってないです。だから謝りたくありません。』

自分が悪くない理由を散々訴えてくる、研修生。

『お客様が悪いのに、頭下げるのはプロとしてプライドが許さないです。謝ったら負けですよね！？』

今日まですっかり忘れてたけど、急に思い出した。
あの時に私がその子に話した事。

「そうね、あなたの言う通りなのかもしれない。お客様が勘違いされてるのかもね。ただね、そこであなたがそれを言ってしまったらプロではないよね。
まず、お客様は何にご立腹なのか考えたらわかるよね。商品が破損していた事ではなくて、恥ずかしい思いをした事にご立腹なのよね。そこはこちらがお客様のご気分を害したのだから、お詫びやね。わかる？」

何に対しての謝罪なのか。勝ち負けの問題ではない事。
そんな風な事をコンコンと言った覚えがある。

私は基本、お客様は神様ではないと思ってる。
お客は何しても許されるなんて事は絶対にない。

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独立してから、自分でこれまで仕事をして来て、何度も悔しい思いをしてきた。
どう考えても理不尽な事をいうお客様もいた。
その度に、円形脱毛症になった（笑）最高で同時に4個出来た事あるからね！私って本当は繊細やの（笑）

頭なんてなんぼでも下げるよ私（笑）それで済むなら。
それを、プライドが無いって言われるならそれでいい。

『ごめんね。帰って確認したら私の勘違いね〜』
…ほらね、やっぱりね。
そんな簡単な電話で済まさないでよ。
私がどれだけの思いで頭下げたと思ってんのよ！（笑）

…とは言えず（笑）そうでしたか！わざわざご連絡ありがとうございます（笑）
でもね、大概何かあったお客様ほど、今は笑い話になって長いお付き合いになってます。クレームというか、ちょっと何かアクシデントのあった方ほど、深くなれた気もする。

どちらが悪いとか悪くないとか、頭を下げるとか下げないとかそんな小さい事、どうでもいいねんよ。
後で必ず正されるようになってるんだから。
そんな事より、今ある生活をきちんと保てるような仕事するのが私のプライドやからね。

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札束を横に置いて、こちらの足元を見た無茶苦茶な価格交渉をされた事も、昔は多々あった（笑）
喉から手が出るほどその売り上げが欲しい。
けど、売らずに帰ってきたことが何度もある。
涼しい顔して『また出直します〜』と失礼する。

もうね、帰り道に何でやろって自分の性格を呪った事も一度や二度ではない（笑）
それでいいです買って下さい！って、もう一回戻ろうかなと思った事もある。
でもね、私は気持ちの良い仕事がしたい。
目先にだけ囚われたら必ず間違う。
『三方良し』で、笑顔で出来ない仕事は基本しない。

私は誠実でありたいといつも思ってる。
感謝する事、時には謝罪する事、そして自分の仕事から逃げない事。そんな普通に毎日ある事にきちんと向き合う。

自分の仕事にプライドを持っていれば、目先にあまり振り回されないと思う。
自分はミスも間違いもしないなんて、到底言えない。
良い事も悪い事も必ず日々起こる。
でも、その都度逃げずにきちんと対応していけばいい。

でも、いつも思う。
本当のプライドって何なんだろうね？