幸せな事
昨日10年振りの友人からメールが届いた。
『 ゆんちゃん、元気ですか? あの時はごめんね。その後どうしてますか?』
メールを読みながら、その当時の事を思い出していた。
懐かしいなぁ…連絡しなくなってもうそんなに経つんだなぁと。
あの時も久しぶりに会って食事をして、彼女の近況を聞いてたんだよね。
お姑さんと上手くいかず、ご主人にも若い彼女がいて、子供は言う事を聞かないしと散々愚痴を聞いてね。
『 とにかくさ、ちょっと自分自身を解放してあげたら? エステしたり旅行したりしてきたら? せっかくの別嬪が台無しやん。言いたい事は分かったから。』
たしか、私もこんな事を言ったんだと思う。
「 ゆんちゃんてさ、苦労なんてひとつもしてきてへんやん? いつも笑顔で楽しそうやしさ。結婚しても、良い旦那さんやし。いつも何事もない顔してさ。宝石の会社するとかさ、ネイルも始めたんやって? そんな人には、何も分からんと思うわ! 」
20代の私の一番大変でしんどかった時を、彼女は一切知らない。
「 ゆんちゃんな、学生の時から何も変わってないやん。のほほんと生きてきてさ。」
いいよいいよ(笑)聞くよ聞く。何とでもどうぞ。
「 皆んな、結婚して家庭に入って、子供も出来たらな、ゆんちゃんみたいに好きな事ばっかりできひんねんで。料理もした事ない手してさ。生活感とか手を見たら分かるんやで。」
話の矛先が、いつしか私の話になって。
まぁ、こんな感じの事を散々言われたのです(笑)
私その時にね、嬉しくて泣きそうになったのよ。
腹が立つとか、私の事知らんくせにとか、そんな事どうでもよくってね。
『 あれ? そうなん? ホンマに? それやったら良かった! 教えてくれて、ありがとう! 』って。
私がどんな思いして生きてきたか、どんな事今までしてきたかとかね、そんな事もうどうでもいいのよ。
苦労とかやつれてるとか大変そうとか、それが私出てなくて良かった!って。
心の中でガッツポーズしたからね(笑)
そうやね。あなたの言う通りかもしれないわ。
私はどんな時でも、好きに生きてきたからね。
私は本当に幸せなんだと思うわ。
もうね、何も彼女に話せる事はないなと思ったの。
『 ごめんね、私には理解してあげられなくて。』
あの時、そう言って別れてから、10数年ぶりのメールなのでした。
来週久しぶりの再会。
その時はまた、私に何て言ってくれるんだろう(笑)