むかしばなし…❤︎
ちょっと写真下手やけどね(笑)
御堂筋走ってて、あまりにもイルミネーションが綺麗でね、赤信号でパチリッ❣️
淀屋橋から難波まで続く、この季節ならではの風景…
この時期になると、いつも思い出す、胸がきゅっとなる思い出。
私がまだ若かった頃のお話。
二十代の半ばに、プロポーズをされた事がある。
あっ、まちごた。
されたじゃなくて、されかけた、やわ(笑)
私よりも、かなり歳上だったその人は、当時の取引き先の社長だった。
どの様な経緯だったか細かく思い出せないけど、何度かランチをご馳走してもらってるうちに、今度休みの日に会いませんか?と誘われるようになり、何度かドライブに行った記憶がある。
物腰が柔らかく穏やかなその人は、全てにおいてスマートだった。
女性の扱いにとても慣れてるというか、とても自然で嫌味がなく、その人といると、私はいつも優雅で気持ちの良い時間が過ごせた。
その頃は、お金を稼ぐ事に必死な時期で、毎日がジェットコースターのような日々を送っていた私にとって、その人とのひと時は、ホッとできる時間だったんだなぁと今でも思う。
会話はいつも弾んだ。時間があっという間だった。
仕事の話、世の中の話、政治経済から芸能ネタまで、色んなジャンルの話が出来る人だった。
もちろん、結婚も意識していた。
それも良いのかなぁと漠然と思ってた。
それがよ……! それがある日!!!
私にとって顎が外れるような(笑)
衝撃な告白を受ける事になるのや……
『 由美ちゃん、話したい事があるんだ。』
そんなメールが来て、週末、中之島で待合せをする。
私はきっと、プロポーズされるんだわ、とその日は朝からウキウキして、新しいワンピースを着てお気に入りのパンプスを履いて出掛けた。
市内に向かう電車の中で、そう言えば私まだプロポーズの答えを考えてないなぁ、成り行きでいいよね、とか思いながら(笑)その人のプロポーズを勝手に想像してた。
美味しい食事をご馳走になり、御堂筋のイルミネーションを見下ろしながら二軒目でお酒を呑んでいた時に、その話は始まった。
『 由美ちゃん、あのさ僕ね、好きな人がいるんだ。』
うんうん。うんうん。…うん? うん。
…え?…なんて?(笑)
『 今なんて言った? 好きな人がいるって言った? 』
ひっくり返りそうになった。
椅子から転げ落ちそうになった。
穴があったら入りたいと思った(笑)
……そして、話は続く。
『 でね、びっくりしないで欲しいんだけど、彼がいてる。由美ちゃんの事ももちろん好きだよ。これについてはまた、おいおい話す。由美ちゃんなら分かってくれると思って。』
うんうん。ちょっとごめん。うんうん。
今何て言った? 彼って言った? 彼氏? 男??
うん、それで私、何を分かったらいいのや?!
……なんだそれ!
今の時代なら、そんな事も普通にあるよねって言ってたかもしれない。
今の私なら、そうね、そんな事もあるよねって言ってた、きっと。
でも、若干二十代半ばの私には、どうしても頭が整理出来なかった(笑)
私の事をどれだけ大切に思い始めているか。とか。
この先の結婚の事も、もちろん考えてる。とか。
ただ、自分はずっと女性も男性も愛してきた。とか。
異性とか、どちらがどうではなく、人として愛してきたのだ、とか。
難しい話をたくさん……。
頭が真っ白になった私は、きっと眼の焦点もあわず、意識が飛んでたと思う。
でも、当時の私にはね。分からなかった(笑)
だって、普通の恋愛がしたかった。
お誕生日やクリスマスにはデートをして、普通に旅行とかもして、極々普通のが良かった。
由美ちゃんなら分かってくれるだろうとか、そんな悲しい事言わないで欲しかった。
結局、私と付き合って、そして結婚する事で、カムフラージュが欲しかったのだなと理解した。
私とも一緒に居たいけど、彼と別れる気は無いって、そう言う事だもんね(笑)
私はとても都合の良い女なんだと、その時つくづく感じた。
『 私はまだまだ子供で。理解したいけれど、難しいです。あなたは最初から2人が好きだと言う。それで、その片方が男性で。私のライバルは男性?(笑)あれ。私、ほんとよく分からないや。』
支離滅裂な事を私はずっと話していたと思う。
何を言って別れたのか、はっきりとは思い出せないけど。
その時の心模様は、まだ感覚としてずっと胸にある。
この季節のイルミネーションを見たら、必ず思い出す、むかしばなし(笑)
もう時効かなと思って……。
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