カテーテル治療 9回目
今日は朝からシトシトと雨。
クリニックの中庭の紫陽花が雨に濡れてとても綺麗で。
先程までしばらく眺めていました。
今朝は朝一で、カテーテル治療の9回目
そして午後からは、温熱治療も無事終えました。
カテーテルの話をする前に、昨日の事を書いておこう。
先日、友人のTさんからLINEが入ってね。
TさんはこのIGTで知り合った友人。同じ患者同士。
たまたま病室が一緒になって。関東の方なのだけどね。
『 由美さん、私のお友達が、先日がんと診断された
の。IGTクリニックを紹介したら、すぐに行きたいと。
それで、IGTも診察がすぐできると言うので、29日に
彼女が行きます。由美さん、ちょうど入院だよね?
彼女に会ってあげてくれない? 』
そんな感じのLINEね。
もちろん会うよ!って言っていたのだけどね。
私もね、昨日はどうしても仕事の都合で、クリニックに到着できるのが夕方になる。
その彼女も関東からで、帰りの飛行機の都合もある。
ごめんね、何とかしたいけどなぁ。
残念だけど、今回はすれ違いになっちゃうなぁと。
なのにね。
会わなくちゃいけない時は何かの力が動くのね。
私は思ったよりも、1時間程仕事が早く終わった。
そして、彼女も何故か予約の飛行機がメンテナンスの都合で急に飛べなくなり、振替の飛行機が夕方に変更になった。
私ね、いつも思うの。
人との出逢いってね、こんなちょっとしたタイミングの繋がりなん。
すれ違って良い時。すれ違ってはいけない時。
必ずね、神様は見てるねんよ。
夕方、クリニックに飛び込んで。
ダッシュでね、入院の手続きして。
フライトまで小一時間ある。お茶できるわって。
考えてみたらね、友人の友達っていうけど。
初対面やしね(笑)
でもね、私にはわかるの。痛いほど。
彼女がひとりで、今どんな心境でここに来たか。
先週、癌の宣告をされ、この数日どんな思いで過ごしたのか。
一年前の私を思い出してね。どないしても会おうって。
朝一に彼女はIGTの堀院長の診察を受けて、その後私に会うまでの長い時間ね。
とてもとても、心細かったと思うのよ。
『 もう関空だからね。会えるから!そこに居て!』
もうね、ダッシュ! 久しぶりに走った(笑)
そしたらね、すぐにわかるのね。
ポツンとね、ベンチに座ってて。心細い顔して。
思わず人目もはばからず、彼女を抱きしめたの。
自己紹介も挨拶も、どうでもよかった。
とにかく。ひとりじゃないからね。大丈夫よってね。
その場で彼女ね、泣くの。もうね、痛いほどわかる。
もうね。ぎゅぅ!(笑)きっとどんな言葉よりね。
それからカフェでお茶をしたの。フライトまで。
聞いたら、この春中学生になった娘さんがひとり。
うちも同じ歳の息子がいるのって。ほらね、良かった。
色々話せて良かった。IGTの事。治療の事もね。
少しでも。安心して、飛行機に乗れたら。それだけで。
『 私達は病気では死なない。寿命で死ぬの。
だからそれまで、一緒に生きるよ。』
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今日のカテーテルは、前回同様、堀院長の治療。
声掛けをずっとして下さるので、本当に安心して受けられる。
全部見えてるってね、ある意味恐怖心は倍増なわけ。
あんな太い針とか無理…。とか(笑)
あの注射器ってなに??どこに刺すの??とか(笑)
だからね、今からこうしてああしてって、声掛けはね
ホッとする。痛かったら直ぐに点滴と局所で対応して下さる。
今日もね、和んでたの。治療中もね(笑)
看護師さん達がね、真っ赤なネイルを褒めて下さるの。
今日は堀院長まで私の足を見て、ほほぅ〜って(笑)
これはペディキュアっていうやつやね!って(笑)
先生、もうそんな風に言わないんですの(笑)
今はネイルって言うんですって説明してね。
ハンドとフット見せてね。ワイワイ楽しくね。
こんなクリニックないよね?
うちのジェルは酸素を通す。良い悪い別にして(笑)
だから、私はネイルしたまま。
この前のPET検査もそのまま。
爪の状態を見る必要のある病気は別だけどね。
これは心の栄養なんよね。私にとって。
だから、つけたまま行く。
自分自身で実証済みなのです(笑)
院内をね、バカンスみたいな格好で。
大きなリボンのサンダル。
ずっとイヤホンで音楽聴きながら、ふんふん鼻歌で。
ちょっと目立ってるかもやけど。これでいいのだ(笑)
温熱治療の先生もね、治療の事ももちろんやけどね。
『 また仕事持って来てるん??どない?忙しいの?』
ってね、色んな話をするのよ。
温熱治療のフロアは、ずっとハワイアンが流れてるの♬
たまに先生もアロハ着てはる(笑)
病気を軽んじてるのでは決してない。
でもね、どっぷり病人になってはいけないねん。
不必要に不安になる事ない。
病気もね、メンタル大事。メンタルありきやからね。
身体より先に心がやられたら、絶対にあかんの。
今回の治療が終わったらね、少しペースをおとす。
進行が止まって、もう大きくなってないから。
このまま温存させて、石灰化、壊死させて行く予定。
次のカテーテル治療は7月に。
私はもう身体にメスは入れない。
このまま癌と共存する。
このままどこまで生きれるかは、正直分からない。
前例があまりないもの。
でもね。
どこまで行けるかなんて、そんな事誰にも分からない。
だから私、やってみるからね。