yumi-fields

日々感じること。心のままに。 私の病気の事、仕事やプライベート、心の中の事をありのままに。

詐欺事件 ❶


以前、少しだけ書いてたのだけど。
私の20代は結構散々な出来事のオンパレードで(笑)
その最終を飾るのが詐欺事件にあった事。



こんな春ののどかな良い日に。
何でこんな話を毎年思い出すのだろう(笑)
きっとね。私の春は、毎年が本当の心の節目なのね。




前からね、ずっと書こうと思ってた。
この詐欺事件は私にとって、ものすごく大きな事だったから。
【 由美ちゃん詐欺にあう!】みたいな笑い飛ばし系の
テンションで書こうか否か迷ったのだけど(笑)
今日は心の整理をしながら、ゆっくり書こうと思う。



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『 あなた、私と一緒に仕事をしない?』


私はある日、当時50代の女性に声を掛けられる。
28歳だったと思う。
その時は最初の結婚をしている時で、ある店でアルバイトをしていた。




たまに現れるその女性は、その店のお客様だった。
買い物をしながら、私に時折声を掛けたりする。
気さくで豪快で、とても良い印象のお客様だった。
会社の経営と、ブティックもしていると後に知る。



すごい外車を乗り付けて来るその女性は、すごい経営者
なんだろうなぁと、話し方でもそう感じていた。
店に来られては、私の仕事ぶりをいつも褒めてくれた。



『 人生はお金じゃないけど、世の中はお金だ。』


当時の私は、ずっとそう思って生きていた。
父の会社がダメになり、ものすごい借金があったしね。
私は家を出たとは言え、何とか家の為にも稼ぎたいと、
日々そんな事ばっかり考えていた。



『 あなたは仕事が出来る人ね。少し話せない?』
仕事が終わった後に、喫茶店で待ち合わせた。
その女性から話を聞く。
ある事業をこれから興すにあたって、その時のスタッフ
で良い人を探している。と。



私は、とてもとても嬉しかった。
何だか、ヘッドハンティングされた気分だった。
その女性の話はとてもスケールが大きくて楽しく、
素晴らしいビジョンがあった。
提示されたお給料も魅力的だったけれど、そんな事より
この女性について行きたいと心から思った。



『 今すぐに返事をしてくれなくていい。少し考えて。』
そう言って、焦らなくていいと言ってくれた。
それから、数回その女性とお茶をする事になる。
後で思い返すと、人を陥れる時に焦りは禁物とばかりに
物凄い綿密なストーリーだったのだと思う。



そして、その女性の話はとても面白かった。
聞いていて、いつもワクワクした。
私もぜひそこに参加させてほしいと真剣に思うようになった。
見せてくれるたくさんの写真や提案書や書類。
後でそれが全て偽造だと分かるのだけどね。
その時の私には、そんな事は知る由もなかった。



『 ぜひ、〇〇社長の下で働きたいです。一緒に仕事したいです。よろしくお願いします!』


かくして…28歳の私は、ひと月程かけて、落ちた。


続きはまた明日……。