yumi-fields

日々感じること。心のままに。 私の病気の事、仕事やプライベート、心の中の事をありのままに。

祖母のこと




『 おばぁちゃん! すごいベッドもうすぐ来るからね!
背中も足の高さも、自由自在やで! アトラクション
みたいなやつ頼んだからね〜。』



先日、祖母の介護ベッドが届いた。


父方の祖母は大正生まれの93歳。
最近急に足腰が弱り、耳も遠くなったが、意思の疎通は
まだしっかりとれる。
今日はこの春から同居する、祖母の話。



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この祖母、一昨年、母の見舞いにこちらに出て来て、
葬儀が終わっても帰らず、そのまま大阪に残った。
田舎の人だし、都会の生活にはきっと直ぐに音を上げる
と思っていた。
当分こちらに居ると言いながらも、私達が父と同居する
頃には、きっと田舎に帰ると高を括っていた。



が!しか〜〜し! 祖母は一向に帰る気配なく…。
帰るどころかその後丸2年、父と2人で仲良く暮らし。
すったもんだがありましたが。
先日晴れて住民票をこちらに移しまして……。
この春から、私達と同居する事に相成りました。



もうね、同居に至るまでは散々話し合ってね。
正直、無理やからって号泣しながら父にも訴えたんよ。
お願いやから田舎に帰ってもらってって。



同居しても、主婦業だけちゃうからね。
私も仕事あるし、自分自身の治療しながらやから。
その上、祖母の事までする事増えたら、私キャパオー
バーやから。間違いなく(笑)



田舎の叔父も叔母も、そんな事全部分かってるから、
何回も祖母を説得して連れて帰ろうとしてくれたのに。
それでも祖母は、うちの父と一緒に居たいって。
もう、根負けしたの(笑)



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母の葬儀の後、私はその頃まだ術後でしんどかったしね
今後の治療の事や、祖母を田舎に帰す事やら、実家で
家族会議してた時だった。



祖母が誤って、トイレの水を溢れさせてしまったの。



祖母がなんやらコソコソとタオルもって慌ててるの。
お風呂場とトイレを行ったり来たりヨタヨタと。
『 何してるの? おばぁちゃん?? 』
見に行ったら、びっくりよ!!!
廊下まで水浸し! おばぁちゃんも水浸し!(笑)
『 えーーーーっ、大変!何してるんよ!』



私達に見つかる前に、自分で掃除したかったのだろう
けど、とんでもない状態だった。
その時、私達もいてたから大事には至らなかったし
階下の家にも、迷惑はかけなかったのだけどね。



私ね、ほれみたことかと。言わんこっちゃない。
おばぁちゃんは、田舎に帰るべき。頭に血が上った。
私達の用事を増やすだけで、ほんまに迷惑。
私も水浸しになりながら、心の中で叫んでたの。



祖母は自分のした失敗に、泣きそうになってた。
ごめんなぁごめんなぁと小さな声で、ずっと謝ってて。
勝手が分からんかったんや…ごめんなぁって。
べちょべちょの服を風呂場で脱がせて、シャワーして
タオルで拭いて。子供みたいやんか!(笑)



その時にね。私なぜか涙が出てきて。
可哀想になっちゃって(笑)

おばぁちゃん、嫌ってた訳じゃないのよ。
ごめんね。私も自分の事でいっぱいいっぱいでね。
帰ってほしいって。ごめん…心の余裕がなかってんよ。



それで、私はその時に心に決めたの。
祖母が大阪に居たいって言うのなら、それでもいっか。
これも、私の人生の課題なんやわって(笑)
その代わり同居するなら、住民票を移して介護認定も
受けて、きちんとしようって。



叔父も叔母も、祖母の行動には呆れてたと思う。
決して祖母を、私達に押し付けた訳じゃないからね。
これまで何十年も一緒に暮らして来たんやから。
祖母の勝手気ままに、叔母はずっと従ってきたんよね。



100まで生きたらどうしよう?って言いながら(笑)
おばぁちゃま❤︎年金付きでお願いします!
経済的支援ありがとうございます!と笑いながら(笑)
この形がきっと一番ベストやねんよ。



私達はこの春から、5人家族になります。
主婦、仕事、癌治療。プラス介護!

よっしゃ! 何でも経験やからね。

やっぱり私、死んでる場合ちゃうから、生かされてるんやわ(笑)




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