癌患者の皆様へ ❶
今日は、からすま和田クリニック 外来の日。
診察室に入って、和田先生の第一声。
『 髙野くん、これ見てみ〜 』
自分の目を疑った。
2枚の画像を見て『 えっ?誰の? 』って。
腫瘍がね、明らかに小さくなってるんよ。
……あかん。一喜一憂したらあかんから。慎重に。
『 先生、失礼な事言って申し訳ないんですけど。
これは画像どちらも切り取ってるところ一緒ですか?
間違ってないですか? 』
私のかなり失礼な質問に、笑いながら和田先生が答えて
下さる。
「 これが去年の9月。そしてこっちがこの前の。
腫瘍の最大値を比べてる。明らかに小さくなったな。
身体をアルカリ性に持っていく事で、カテーテル治療が
効いてきたんやな。」
びっくり現象が起きた。
私の腫瘍がね。
輪郭が無くなって、ぼやけて小さくなってるの。
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今日はこのブログに、これまでの経過を全て残しておこ
うと思う。少し長くなります。
私と同じ癌治療をされてる方には、ぜひ読んでほしい。
そして、その家族の方にも。
【 これまでの経緯 】私は2016年3月に大腸癌の手術を受けた。
その時既に、ステージⅣだった。
数カ所のリンパへの転移、腹膜にも
腫瘍が見つかった。
手術は成功。
見えているものは全て摘出出来たとの事。
大きな手術になった。
ただ、stoma(人工肛門)は付けずに済む。
その後、主治医からは抗がん剤治療を
勧められるが、しないと決断。
ステージが進んでいた為、毎月の血液検査、
3か月おきの造影剤CT等、
こまめに診察や検査を受ける。
自分でも転移は高い確率で考えられると思って
いた。
もし転移した場合、早期で見つかるように、
早い段階で処置が出来るようにと、私なりに
考えてこまめに通院していた。
主治医からは、特に食事制限もなく好きな物を
食べて体力をつけるようにと指導されていた。
2017年4月。ある日、夜に大量の下血。
特にどこが痛い等の自覚症状もなかった為、
朝を待って病院へ。
その場で即入院になる。
【 虚血性腸炎 】との診断。
一週間の安静入院。
その時の検査で、たまたま撮ったCTに、
肝臓に2ヶ所転移した癌が見つかる。
主治医からその時に言われた事。
『 肝臓に2ヶ所の転移が見られました。
4センチと5センチ程の腫瘍です。
今の段階では手術はしても無意味です。
他の臓器やリンパにも、今見えていないだけで
ほぼ間違いなく転移してると考えられます。』
昨年の春の時点で、末期だったという事。
手術をしても、ほぼ間違いなくまた再発するの
で、抗がん剤をしましょうとの事。
腫瘍を少しでも小さくしてから、また手術をす
るかどうか考えましょうとの事だった。
主治医に確認する。
私は後どれくらいですか?
『 抗がん剤をしなければ半年。
抗がん剤をしても2年半程だと思います。
これはあなたには当てはまらないかもしれない
けれど、この状況での普通の生存率です。
そのままだと腫瘍が破裂する可能性もあるので、
その状況になるとまた変わってきます。』
主治医には神妙な顔でそう言われた。
死の宣告だった。
どちらにしても私は死ぬんだなと思った。
先生、これって見落としですよね?
私こまめにチェックしてたのに。
今回の下血がなかったら?
そしたら私どうなってたんですか?
こんな大きな腫瘍なのに。
今まで見つからないって…。どうしてですか?
あの時、何を言ったのか思い出せない。
きっと放心状態で、色々な事を言ってしまった
と思う。
あの時にカンファレンス室での主治医の
最後のひと言。『 でも髙野さん、去年抗がん剤をされなかった
時点で、余命は半年程だったんですよ。』
びっくりした……。
え? じゃ何? 今日まで長生きできたやんて事?
手術直後には、私も余命なんて聞かなかったけど、
あの時点で既に半年だったって事?
そして、私はその病院での一切の治療を止める。
もの凄い恐怖心と戦いながら、やはり抗がん剤
治療をしない決断をする。
そしてその恐怖心とは、抗がん剤をしない事よりも
無知な、ど素人の患者が、医者を敵にまわすような
行動や言動をした時の、疎外感や孤独感だと思う。
去年の春、私に起きた出来事は、私だけじゃない。
全国のあちこちで、日々起こっている事。
その時のそれぞれの決断が、判断が、人生を大きく
左右する。
私があの時に抗がん剤治療をしていたら、今頃この世
には居なかったか、点滴に繋がれて、確実に病院の
ベッドに寝ていたと思う。
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そして、私は奇跡的に今回のカテーテル治療に出会う。
もう、ギリギリのギリギリだった。後がなかった。
何かに導かれるように、私が辿り着いた病院。
IGTクリニック http://www.igtc.jp/
大腸癌の肝臓への転移はとても難しいと言われる。
それでも直ぐに治療を受ける決断をし、5月に初めてカテーテル治療を受ける。
そして癌の進行はストップした。
腫瘍の部位によっては、カテーテル治療を一回しただけ
で、消えてなくなる事もあるという。
私は5回受けた時点で、進行はストップしていたが、
腫瘍の縮小が思ったようには見られなかった。
IGTクリニックのhttp://www.igtc.jp/ 堀先生から、
今回のからすま和田クリニック を紹介して頂いた。
『 この からすま和田クリニック で、治療を受けた方の
カテーテルの結果がとても良いのでね、髙野さんも
和田先生の指導を受けてみませんか?』
そして、私が3か月、食事指導と一緒にしていた事。
【 重曹水 】を飲むだけ。
糖と塩をカットして、身体をアルカリ性に持っていく。
その為に【 重曹水 】を飲む。
費用もひと月に、数千円とか。
これって……すごくない?
そして、カテーテル治療に使った【 メイロン 】
これがどうやら、じわじわと効いてきたの!
……長くなりすぎました(笑)
和田先生からの話は、明日全部書きます。
私が指導を受けている事。
食べている物。今の時点での全てを書きます。