yumi-fields

日々感じること。心のままに。 私の病気の事、仕事やプライベート、心の中の事をありのままに。

由美雛

もうすぐ4歳になる頃の私です。



今日は、私のお雛様【 由美雛 】を寄贈すべく、
兵庫県朝来市生野町まで行ってきました。
『 銀谷(かなや)のひな祭り 』は、ご存知ですか?

銀谷(かなや)のひな祭り | 生野町観光協会

この地域の様々な各施設や古民家ギャラリー、各家庭に
お雛様が飾られ、それが公開されます。
ものすごい数のお雛様がこの街中に飾られます。
明治や大正など、アンティークのお雛様には圧巻です。
そんな中に私のお雛様も飾って頂ける事になりました。



今回は突然の無理なお願いを快く受けて頂き、沢山の方
の繋がりでこのお話を頂けた事、心から感謝します。




*******𓆝𓆟𓆜𓆞𓆡*******



『 由美、お雛さん飾ってくれるところが見つかった
ぞ! 処分する言うて人形供養とかせんと、そこで飾っ
てもらえ。お兄ちゃんな、その方が良いと思うんや。
由美のお雛さん、華やかにまた飾ってもらったら、由美
の病気が治ると思うんや。』



叔父(私は昔からお兄ちゃんと呼んでいます)から
電話があった時、嬉しくて涙が止まらなかった。
あぁ、あちこち探してくれたんだなぁと。
私の事で、沢山の人が動いてくれたのだなぁと。




この3月に実家に引っ越すにあたり、只今片付けの真最
中。その押入れを占領していたお雛様。
色々考えたのですが、置いておく所がなく、人形供養
に出そうという話になっていたのです。



七段飾りのお雛様。私の初節句の時に、祖父母が田舎か
らわざわざ持ってきてくれたものです。
【 由美雛 】とあり、家紋も入っているお雛様。



あの頃はまだ宅急便というものが無く、手荷物で汽車に
揺られ、祖父母は両手に大荷物で大変な思いをしながら
持って来てくれたそうです。
祖父母がどんな気持ちで私の為に持って来てくれたかと思うと、とても忍びないのですが。



私が中学生位までは、毎年出していた記憶があるのだ
けれど。
それからは出す事が出来ずに、押入れの中にずっと眠っ
ていたのです。
先日の母の法事の時にその話になり、黙って聞いていた
叔父が、数日後に私に連絡をくれたのでした。



『 由美のお雛様をもう一度華やかに飾る事で、
由美の病気もな、治ると思うんや。』



もうね……。涙が溢れて止まらなかった。
お雛様を処分しなくて良い事だけじゃなくてね。
その叔父や叔母の気持ちがね、心から嬉しかったの。



お雛様を『 供養 』するのではなく『 寄贈 』する
という、プラスの事に変えてもらった。
本当に、本当に有難いと思う。
叔父がある方にしてくれた一本の電話。
「 そういう事なら 」と、その方からまた次の方へ。
何人ものご好意で、今回 生野書院 | 生野町観光協会
という、歴史ある資料館の中に飾って頂ける事になった
のです。VIP対応、特等席です(笑)



今回ね、そのお雛様をひとつずつ出しながら、有難い
なぁ、感謝ってこの事だなぁとしみじみ。
雛人形は、着物にシミひとつなくお顔も綺麗なままで。
亡き母が綺麗に保存してくれてた事にも感謝でした。



由美雛



『 平置きでごめんなさいね。大切にお預かりして、
毎年飾らせて頂きますから。毎年会いに来て下さい。』


七段飾りには出来ない事を、とても申し訳なく仰ったけ
ど、とんでもないです!
毎年飾って頂けるだけで、有難いのひとことなのです。
とても嬉しかった。……毎年毎年って。
また未来への希望と楽しみが増えた。



やっぱり私は、何か大きなものに守られてると思う



お兄ちゃん、お姉ちゃん。
本当にありがとうございます。



FIELDS GROUP ホームページ
FIELDS GROUP