yumi-fields

日々感じること。心のままに。 私の病気の事、仕事やプライベート、心の中の事をありのままに。

曾祖母の教え



昨日はたくさん雨が降って今朝は清々しい空気だった。
あぁ、もうすぐ本格的な夏がやってくるなぁ…



朝方、夢を見ていたようで、懐かしい声が聞こえた。
『 由美、おまえはまだまだせなあかん事がたくさんあるんやで。こっちに来るのはまだ先の話。』
私が大好きだった曾祖母の声だった。
あれれ。ひぃおばぁちゃんやん。
うんうん、そうやね。ありがと。



私の父方の曾祖母は、私が中学生の時に92歳で亡くなったのだけれど、曾祖母にとって私は初ひ孫という事もあって、生まれてから中学生まで、とても可愛いがってもらった。
曾祖母が病院で亡くなった時、私は側にいれなかった。
でも、息を引き取る瞬間が私にはちゃんとわかった。
その時ね、私は部活から帰ったとこだったんだけどね
『 あっ、おばぁちゃん…。』って思って時計を確認したので、今でも鮮明に覚えてる。
後で亡くなった時間を聞いた時に、やっぱりと思った。
最後に私を思ってくれた事がわかったのよ。
私と曾祖母はとても深い縁で繋がっていたんだと思う。



曾祖母から当時もらった手紙は今でも大切に置いてる。
私がどれだけ可愛い曾孫で、どれだけ愛されていたのかが伝わってくる手紙。
時折その手紙を読み返すのね。明治生まれの曾祖母は、〈ちょうちょう〉を〈てふてふ〉っ書くし(笑)
時代を物語る文章だけど、すごくあったかい手紙なの。


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当時の事を思い返してたら、曾祖母に教えられた事を、今日電車の中でふと思い出した。



『 最近は何でもな、白黒はっきりつけるとか、YESかNOかが良いとされてるけどな、おばあちゃんはそうで無い事もたくさんあると思ってるんやで。』


…ほんまやね、おばぁちゃん。今なら分かるわ。
あやふやが良いのではないけれど、どっちかってはっきりしない事も世の中たくさんあるやん?
曖昧な方が皆んなが幸せな事もあるんだって分かるよ。
どちらでも受け入れるという事は、もしかしたらもっと大きな器が必要やもんね。





『 由美、皆んなが一歩引いて悪もんになったらな、何でも上手くいくんよ。これはな、日本人独特の引きの美学なんやで。主張するだけが良いんでないんよ。』


これね、テーブルのお茶をひっくり返した時の事。
私が夏休みの宿題を広げてる時に、弟がその上に麦茶を転かして、びしょ濡れになった時に言われたの。

「 もう!何やってんのよ!不注意やな!あぁ最悪!」

『 わざと違う!お姉ちゃんも占領しすぎやろ!』

弟も故意にした訳ではないじゃない?(笑)
でも私がボロクソに言って、大ゲンカになったのね。
それを眺めていた曾祖母が教えてくれた事。



(曾祖母)「 ありぁ、おばぁちゃんがそんなとこにお茶を置いたのが、悪かったんや!2人共悪くない、おばぁちゃんが悪かった!」


(由美)『 私も、テーブルいっぱいに広げてお茶を置くとこも無かったね。お姉ちゃんも悪かった。ゴメン。乾かしたら、大丈夫やから。』


(弟)「 オレが悪いねんやん。おばぁちゃん悪くないやん。ごめんなさい。」


関係ない曾祖母が謝るもんだから、何だか私達もつられて謝ったの。
なんとなく、こんな会話をその時にしたのよね(笑)



そしてその後に、曾祖母に言われたの。
『 由美、最初の第一声は気をつけなさい。そのひと言でな、ケンカにもなるし、仲良しにもなれる。おまえはそれがわかる子やから言うてる。』



おばぁちゃん、なんかね急に思い出したよ。
でも、大人になってもとても大事な事やんね。
ありがとう。
私ね、まだ今世でたくさんする事があるよね。


『 おばぁちゃん、私を守ってて欲しいのよ。寿命を全うするまで、ちゃんと私を見ててね。』


小さい時からお願いばっかり言うてるけど。
今回もお願いやよ。