yumi-fields

日々感じること。心のままに。 私の病気の事、仕事やプライベート、心の中の事をありのままに。

想い出話


先ほどから、大阪は雨です。
雨が降ると色んな昔の事を思い出すのは私だけかな。
お客様の合間に、珈琲を飲みながら窓の外を見てる。
時間がゆっくり流れてる感じ。やる事山積みだけどね。



こんな雨の日だったなぁとあの日の事を思い出してた。
もういつだったかの話。パートナーの大きい仕事が成立した後『 由美の好きな物を、何か記念に買おう 』と彼は嬉しそうに私に言った。



西宮のテラスでお茶をして、芦屋のブティックに寄って、初めてバッグを買ってもらった。
もう、嬉しくて嬉しくて。
もっとええやつ買ったら良かったのに、あれでいいの? って聞くの。いや、結構な値段だったんだけど(笑)
私ね、あんまりそういう事に慣れてないから
『 これが一番好きやわ 』って言ったの。
本当はバーキンが欲しかったんだけどね(笑)



私は可愛くない女だなとつくづく思う。
昔からそうだけど、男性に甘えるとか何かプレゼントしてもらうとか、そういう意識があまりない。
車でも何でも、欲しいものは全て自分で稼いで手に入れて来た。見た目は女でも、中身はきっと男なんだな。



大分たってから、ある男性に言われた事がある。
君はもっと男に上手に甘えないと、可愛げがないって。
何でも自分で出来ない方がいいって。
男は女に甘えられて成長するもんやと。
でも。愛人にするには最高やけどねって(笑)
なんじゃそれ。



私の実家はサラリーマン家庭ではなかったので、毎月決まったお給料でやり繰りするとか、ボーナスが楽しみ〜みたいな感覚が私には全くなかった。
【 お金は貯めるよりも、必要な時に作るものだ 】
と言われて育ったし。就職はしたけれど、30には自分で仕事をする、必ず独立しようと決めていた。



【 パートナーが出来てもね、支え合うのと依存するのとは違う。由美も手に職をつけなさい。それが貴女を救う時が必ずある。どんな状況でも、生きていけるように自立しなさい。】

母からずっと言われてた言葉。
っていうか、どうして死んでしまった後に、こんなに深く思い出すんだろう(笑)
母はたくさんの言葉を私に遺したんだわ。




可愛げある女性とか本当に羨ましい。私だって上手におねだり出来るとか、そんな女性に憧れたりした。
こんな仕事をしていると、そんなシーンを目の当たりにする。良いなぁといつも思う。



でもね、自分でも気付いてるねんよ。
私はそう思いながらも、自分の人生のハンドルは自分で握りたいのよね。助手席とは景色が違うんだもん。
同じ車に乗っててもね、運転するのと横に乗ってるのとでは、全く違うんよね。



色んな人生があるなと思う。

でも私は自分でハンドルを握る方が向いてるんやろね。
たまには助手席もいいけどね。
やっぱり運転したいねん。自分で。