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日々感じること。心のままに。 私の病気の事、仕事やプライベート、心の中の事をありのままに。

波瀾万丈



昨日は、自分の新入社員の若かりし頃の事を色々思い出してたのですが、思い出しついでに、私の両親の事を少し書いておきます。
私の波瀾万丈人生は、どうやら親譲りの気がしてならないので(笑)



私の両親は母が9歳上の姉さん女房でした。
母が30歳の時に、父が21歳の大学生で出逢いました。
今ならそんな事もあるよね、位の事ですが(笑)今から約50年前と考えたら、ちょっとあり得ない話です。




その時代、女性はクリスマスケーキのように例えられ、24までは飛ぶように売れるが、25を過ぎたら売れ残り。そんな時代においての30歳です(笑)



母は当時、服飾デザイナーをしていました。当時の写真を見るといつも笑えるのですが、茶髪のボブに超ミニのワンピ、サングラスに煙草。その頃手タレもしていた母は、いつも長い手袋をしていました。その横に、田舎から出てきたダサい格好の若い父。もうコントです(笑)



まさか、この格好で田舎に挨拶に行ってないよね?と聞くと、母はなんでよもちろんそうよと(爆笑)
皆びっくりしてたよね、きっと。ドン引きやと思うわ。親戚中が集まり、家族会議になったとか。



祖母も泣いて怒ったそうです。あんな女と結婚さすために大阪の大学に行かせたんじゃない、もう死にたいと。
そしたら父は、ほな死んだらええやん!と言い放ったそうです(爆笑)
祖母は今でも、その時の事を忘れていません(笑)



私も想像してみます。今、我が子が21歳の大学生で、30歳の女性を連れてきて第一声「 結婚する!」と言ったとしたら……想像するのもおぞましい、はやまるな!と叫んだに違いないのです(笑)



昨年、母が亡くなった時に「 ええ嫁やった。私が変わってやれたら良いのに 」と、祖母も泣いてましたが。
結局そのまま田舎に帰らずに、ちゃっかり今も父と一緒に暮らしてます(笑)
父曰く、若い頃に破茶滅茶な事をしまくったから、今親孝行しとかなあかん。らしいです(笑)



* * * * * * * *



ところで昔一度、母に聞いた事があるんです。

「 なんでパパと結婚したん? そんな就職も決まってないような若造ってさ、将来不安じゃなかったん?」



そしたらね、母が笑いながら言ったんです。

『 ママはデザイナーの頃、仕事楽しかったしね、お給料もたくさんあったからそんな不安はなかったんよ。ただ、男社会の中で色んな事があってね。間違いを間違いだと言えない世界にいたからね、でもそれが普通になって来てた時に、パパに出逢ったんよ。その時にね、白は白、黒は黒やん!白の物を黒って言うのはおかしいやろ?って、あの人は言うたのよ。パパはね、心が綺麗やねん。全然擦れてなくて、真っさらやったの。だから、若過ぎてどうしようかなと思ったけど、結婚しようと思ったの。』



その時になぜ私がボロボロと泣いたのかは覚えていませんが、とても嬉しかったのです。
そんな両親で良かったなと心から思ったのです。
母は、純粋な心の父と出逢って、その時に救われたんだなぁと思います。



今書きながら思ったけど、私は母ときっと似てるね。
見た目も似てきただろうけど(笑)物の感じ方とか、捉え方がそっくりだよね。



『 ゆみもね、これからの人生色んな事があるよ。でもね、何かを決断する時には必ず自分の心に手をあてて聞く事。そしたら、間違わないのよ。』