yumi-fields

日々感じること。心のままに。 私の病気の事、仕事やプライベート、心の中の事をありのままに。

癌の宣告 Ⅲ


去年の今頃の手帳を見ていると、いつも涙が出る。
悲しいのではなく、感謝だな、有難いなの涙が溢れる。


私は本当に家族、友人、お客様に恵まれてる 。
感謝をどう表現したら、この心の全部を相手に伝える事が出来るんだろう。


入院中の日記をそのまま転記します。

3月27日
明日は手術。ついにこの日が来てしまった。
毎日朝起きたら、全てが嘘であってほしいと願ってたけど、やはり現実だ。
怖いなぁ。逃げ出したいなぁ。出産以外入院もした事ないし、お腹切るのも初めてだし、怖いなぁ。

ママ、まだ近くにいるよね? 私を守ってほしい。 私ね、生きたいねん。隆真が大人になるのを横で見てたい。どんな彼女連れて来るかなとか、大好きな事を見つけていく姿を見てたいねん。見届けるまでは死ねないから! だから助けてほしい!
そっちに引っ張らないでね。私達家族を守ってね!

たくさん泣いてくれた家族や友人の為にも元気になろう。


* * * * * *

4月2日
手術も無事に終わり、やっとペンが持てるようになった。
とにかく終わった。身体がチューブだらけ。すごいなこれ。
悪いとこは全部綺麗に取れたからね!と先生いつも笑顔。明るい先生で良かったわ(笑)
この数週間、自分を全否定してかなり追い詰めた。
なぜ私が癌にならなければいけなかったのか、どうしても理由が欲しかった。
あの時のあれが悪かったからなのか、いやいや昔から…なんて考えたらきりが無い。最後は私の性格が悪いからやなまで(笑)
心まで病んだらいけないね。
ちょっと何も考えずに、頭を空っぽにしてみよう。


空っぽにするはずだった(笑)
それなのに私は癌の本から様々な本を読みあさった。
これは退院後もずっと続いて、一冊読んだら次はこれと、どんどん読みたい本が出てきて止まらないのです。



* * * * * *



先日、一年検診があったのですが、数値も安定し転移ももちろんなく、今の所全く問題無しでした。
ありがとうございました。家族をはじめ、親しい友人、お客様のお陰です。それが私の元気の源なのです。
心から感謝してます。どう表現したら届くだろう!



一年前、こんな出来事が自分の身に起こったなんて、考えられない程です。毎日が充実して、大好きな仕事と大好きな人に囲まれています。時間の経過は、本当に人に優しいと思います。


『 あの頃は辛かったけど、頑張って良かったね。って言える日が必ず来る。』


病気になった事は、私自身でちゃんと受け止める。でも、不運だったかもしれないけれど、それを今後の人生において不幸な出来事にするかどうかは自分の心が決める事なのです。


【 幸福な人とは、どんな状況の中でも どんな景色の中にも、どこか良いところを見つけられる人。
そして、どんな素晴らしい景色の中にもある影を、決して疎まない人。】


誰が言った言葉だっただろう。急に思い出した。
私はこんな人になりたいなと思うのです。