yumi-fields

日々感じること。心のままに。 私の病気の事、仕事やプライベート、心の中の事をありのままに。

癌の宣告 Ⅱ


癌の告知を受けてから、入院するまでの3週間は、とにかく黙々と仕事をしました。
泣いてる場合ではなく、リアルに売上を作らなければ、休むのも不安なのです。


とにかく、笑顔で乗り切るのだ!
毎朝、鏡の前で笑顔の練習をして出掛けていました。


取引先様やお客様には、隠すつもりもなかったのだけど、言えなかった。どう伝えたらいいのか分からなかったのです。


後に、散々お叱りを受けました。
何で直ぐに言ってくれなかったのかと。
お見舞いとお手紙、たくさんメールも頂きました。


その節は本当に申し訳ありませんでした。
そして心から、ありがとうございます。



その時の日記をそのまま転記します。

3月20日
今日はパパの71歳の誕生日。おめでとう。
心配たくさん掛けて、パパごめんね。
こんな娘で、本当にごめんなさい。
夕方家族全員が集まり、箕面で食事会をする。モユは来週から富山でハンドボールの全国大会が始まる。せっかく家族全員での温泉旅行も兼ねてだったのに、応援に行けなくなった。残念。モユ、応援してるよ。明るい話題を作ってくれてありがとう。
頑張ってね。おばちゃんも手術頑張る。


* * * * *

3月21日
芦屋で仕事。Mさんには先日LINEにて連絡済み。
「 きっと病気になる事で、病気の人の気持ちをもっともっと分からなあかんて言う事ですよね。」と言った私に「 何言うてるの!そんな事どうでもいい!由美さんな、病気に学びとかそんなキレイ事は要らんねん!私はあんたが生きててさえいてくれたら、それだけでいい !」目の前で号泣するMさんにただただ感謝して、一緒に泣く。

そんな事どうでもいい!と言われて救われた気がした。そこに居るだけでいいから。生きててさえいてくれたらいいからと。Mさんの言ってくれた言葉に涙が止まらない。本当に嬉しかった。
ありがとうございます。
私はいつも自分のいる意味を考えてる。


* * * * *

3月22日
Mさんから連絡。ジュエリー会。
夜19時を過ぎてご自宅に伺う。
数人のお友達と一緒に、たくさん買って頂く。
「 こんな時に仕事増やして悪いけど。」って、Mさん。涙出る。本当にありがとうございます。たくさんたくさんありがとうございます。Mさんの考えてる事は直ぐに解る。私ももし逆の立場だったら、同じ事をしたと思う。今一番私がして貰って嬉しい事を、Mさんはいつもサラッとしてくれる。明日の昼休みも来るように言われる。


* * * * * *

3月23日
神戸で仕事。昼間に芦屋。
夕方から大阪市内。
嬉しい!ホッとする。当分休んでも大丈夫だな。
心の底からホッとする。感謝。
今日と明日で全て納品する事。
Mさん、N先生、「ギリギリまで働かしてごめんやで 」って。どうしてそんなに優しいのですか!
私がどれだけ感謝してるか、伝わってますか!


* * * * * *

3月24日
仕事完了。心の底から感謝しかない。
心置き無く休めます!ありがとうございます!
私が癌になったって知ったら、お客様が離れて行く気がしてた。
それなのに、皆んなが優しい。皆んなが泣いてくれる。私は守られているなぁと心から思う。安心て、こういう気持ちなんだなとしみじみ思う。

帰り道、先ほどMさんに手渡された封筒を思い出し、車を道路脇に停める。
『 隆真は大丈夫か?入院する前に、家族3人で美味しいものを食べなさい』とメッセージが入っていた。
もう、なんでと、声を上げてわんわん泣いた。
Mさん、こんなにたくさん頂けません。という私に「 何言うてるの、皆んなで回復を祈ってるよ。」と。
私はきっと今日の日を一生忘れないと思う。