yumi-fields

日々感じること。心のままに。 私の病気の事、仕事やプライベート、心の中の事をありのままに。

自己紹介の続き

ところで、先日のブログでちらっと話した事。

『人生はお金じゃないけど、世の中はお金や!』

私これ、本気で思ってました。
世の中のほとんどの事はお金で解決出来るって。
愛もお金で買える!ってそこまでは思ってませんでしたが、とにかくお金を稼ぐ事で大概のことは何とかなるのだと信じてきました。


20歳で社会にでて、めちくちゃ仕事頑張ってました。
基本給が当時の短大卒で137,000円。
仕事は楽しかったのですが、私のしたい生活や欲しい物は、全くもってこの枠内では収まらず。それでも毎日遅くまで黙々と働いていました。


そして、25歳になる年に阪神淡路大震災がおこります。
私はこの年に人生観が変わるような出来事をたくさん経験したのです。
それまでの全てが一変するような一年がくるだなんて思ってもみませんでした。



* * * * * *



私は特に裕福な家庭で育ってきたわけではないのですが、父が会社を経営していた事もあり、のほほんとした学生時代を過ごしてきました。
東京の表参道近くと札幌にも父のオフィスがあったので、休みになると出掛けては楽しい学生生活でした。



震災の年の3月、父の会社が連鎖倒産にあいます。
ある日突然「来月 不渡りになる」と父から聞かされたのです。
そしてその騒動の最中に結婚すると思っていた彼氏に突然フラれ、本当に散々な年のスタートでした。



父は取引先やあちこちの残務処理に追われ飛び回っている最中に、高速道路で事故をおこします。
しかも6月と9月と続けて2回もの大事故です。
何も巻き込まずの自損事故でしたが、車は大破。ぐちゃぐちゃになった車を見た時、あぁ無理だなと。
母と病室に駆け込み、包帯ぐるぐる巻きの父を見て、よく生きてたなと呆然としたのを今でも覚えています。


しかも秋の事故は私の車でした。
買ってまだ一年も経たないのに。ローンもまだまだ残ってるのに。高速道路を走行中、ブレーキが突然効かなくなったと言うのです。しかも、一度めの事故とほぼ同じ場所で。これ笑えない話です。
私は父の心配よりも車が無くなってしまった事の方がショックでした。


『何億も借金が出来て、何もかも無くして…もうこの際パパが死んだら保険金でチャラになるのに』
そう、ふと思った瞬間がありました。
もうね、心がボロボロだったんです。
優しい自分でいられないくらい、次々とおこる災難に、心がついていかなかった。


後で振り返った時に、あぁあの時はとんでもない事を思ったし言っちゃったし、馬鹿な娘だったぁと思う。
家族が大変な時に、自分の事ばかりしか考えてなかったなと。皆んな辛かったのに。



言葉にすると、とても簡単で軽くなるのですが、実際は一つ一つが大変で辛く言葉にできない日々が続きました。



あの当時、お金って何だろうって毎日考えたんです。
学生の頃はお金の事なんて全く考えてなかった。
必要なものは何でも買ってもらえてたし、たぶんお小遣いもたくさん貰ってた方だと思います。
何もかも無くした時に、あれ?お金がないってこんな思いをするんだと、色んなシーンで感じたのです。
お金をもっともっと稼ぐにはどうしたらいい?
こんなお給料では足りないんだよなぁ。


「やっぱり世の中はお金だ!とにかくお金が要る!稼がなくては!」と、全てはお金で解決できると思い込んだのです。